2025/01/21

年が明けて、1月はかけ足で過ぎていきます。皆様、良いスタートを切れましたか。私は5日に、2025年の歌い初めをいたしました。じゅうろく音楽堂クララザールでの「初春コンサート」です。新年早々にもかかわらず、たくさんのお客様にお越しいただいて、満員御礼でした。出演は、ソプラノ・バリトン・ピアノ・バイオリン・ビオラ・チェロ。前半はそれぞれのソロ曲を、後半は二重唱と弦楽トリオの重厚なバッハ、アンダーソンの「おどる子ねこ」を全員でアンサンブルして締めくくりました。終演時には、あふれるような熱く長い拍手を貰って、感激もひとしおでした。お世話になり、応援していただき、本当にありがとうございました。幸せでなりません。
今回のメンバーは誰もが認める達人ですが、どなたもとても練習熱心でした。あらためて、目に見えない小さな工夫を怠らず積み重ねることが、進歩充実の秘訣であると感じました。私はフォーレの「愛の唄」、デラックアの「牧歌」を選曲しましたが、私にはかなり難曲で、たどり着けないかも・・と何度も思いました。でも、カウントダウンに入った頃から、身体が反応し始め、練習の時にひらめくことも多くなってきました。自分の身の程は知っていないといけませんが、あきらめないと良いこともあると、そしてそれが私の得意技だと感じました。「おどる子ねこ」では歌い手はネコ耳を装着、バイオリニストが嬉々としてパーカッションを担当し、出演者もとても楽しみました。
お客様からは、各々の音色が美しかった、クラシックのコンサートでこんなに笑顔になったのは初めて、等の感想をいただき、また、日本語の歌があると良かった、とご意見を頂戴しました。なるほど。自身のベストを尽くしても完璧にはならないし、人それぞれに好みや理想があります。音楽の奥深さに包まれた一日になりました。お世話になりました皆々様に、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
「初春コンサート」2026年は1月4日に開催いたします。歌いたい曲、聞いてもらいたい曲、ご一緒したい方々が胸にあふれて、幸せな心持ちでブログを書いています。本年も来年も、どうぞよろしくお願いいたします。
篠田弘美
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