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ひだ・みの歌の仲間とは…

岐阜県は1999年、前回の国民文化祭の年から20年に渡り、ひだ・みの創作オペラを開催してきました。長丁場の稽古を共にし、緊張の本番を励まし合ってきた出演者、スタッフ、指導者で立ち上げたのが、ひだ・みの歌の仲間です。

題材を、岐阜県各地の自然や伝説としたひだ・みの創作オペラ。「紙すきのうた」~ゆきと弥助~ は、その代表的な作品で、20年間で6度の再演、公演舞台は10回を超えました。私は初演以来、生涯を紙漉きに捧げた娘・ゆきを演じてきました。ゆきが憧れ、ひたすらに漉きたいと願ったのが、典具帖紙(てんぐじょうし)という幻の紙でした。薄くて丈夫で美しい紙、漉くのがとても難しい典具帖紙。心も技も磨かないと漉けない美濃の和紙。私達ひだ・みの歌の仲間は、コンサートのタイトルを「てんぐじょう紙」に決めました。美しいけれど難しい日本の歌を、日本人として大切に歌っていきたいと願いをこめて。そしてそのための努力を続けていこうと心に決めて。


今回の「てんぐじょう紙」には、8人の声楽家、9人の合唱、役者とピアニスト2人が出演します。独唱はもとより、アンサンブル・朗読、「紙すきのうた」からの合唱曲も全員でうたいます。紙を漉いて重ねるように、丁寧にコンサートを作りたいと思います。当日、客席で聴いていただけたら、とても嬉しいです。


篠田弘美

ステージ上のひだ・みの歌の仲間
ひだ・みの歌の仲間

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